Peugeot 308 2020年10月のマイナーチェンジ・トピックス

私はプジョーのステアリングを握っていると、良い車だなーっていつもホクホクしています。

 

気持ちのいいエンジン音に、すいっと動くサスペンション、身体に馴染むシート。こんなに良い車、他にないよねって思っちゃう。

 

他にない・・・いえ、他に、ありました。出ました。プジョー渾身の、最後のマイナーチェンジモデル(と思われる)Peugeot 308 2021年モデルの登場です。

 

Peugeot 308 フロント

※今回の記事にある写真は、マグネティック・ブルーの308を写真加工して、まるで新ボディカラーのように見せています。ご参考くらいのつもりでいてください。

 

Peugeot 308 2021年モデル

変更点トピックス

カタログを見比べて、トピックをいくつか紹介していこう。

 

  • デジタルインストルメントディスプレイを全車に採用
  • GTグレードの 2.0L ディーゼルエンジンが廃止 1.5L ディーゼルエンジンを搭載=GT-Line が GTになった
  • 2.0L ディーゼルエンジンは「Peugeot SELECTION」として限定販売 デジタルインストゥルメントパネルかは不明
  • 特別仕様車「ROAD TRIP」を設定 ステッチの色は違うがTECH PACK EDITIONに準じた仕様
  • パノラマガラスルーフが Allure グレードで装着不可になった
  • 左ハンドルに用意されているフットレストの装着はなし
  • DENON オーディオの装着もなし
  • 青色は新色に変更 ボディカラーは減少
  • 価格上昇は概ね8万円程度

 

マイナーチェンジはもう少しあとだと思って、先日「たまには愉しいクルマ談義を」にマイナーチェンジネタを書いたのに、一週間もたたずに来てしまいました(汗)今回のマイナーチェンジについて、いくつかピックアップしてみます。

 

出典:Peugeot 公式

デジタルインストルメントパネルの刷新

大きなトピックは、デジタルインストゥルメントパネルです。この商品力アップの効果は大きい。508と308をどちらを選ぶか躊躇していた人は、良いキッカケになるだろう。

 

カタチもサイズもPeugeot 308が欲しいけれど、コックピットは Peugeot 508 のようなデジタル表示がいいな、という層はいるはず。GTであればレッドステッチインテリアでダッシュボードも少し豪華になる。(羨ましい限りですよ。)

 

Cセグメントカーには強力なライバルが多い。微細なメカ感が良いVolkswagen GOLF もいるし、ハイブリッド大王のTOYOTA COLLORAだって、Cセグを意識した車。各社デジタルメーターを採用しているところを見れば、いま必要なアイテムだというのは明白だった。

 

Peugeot 308 SW に乗っていて、小さなデジタル速度計を見ている私としても、大型化された液晶パネルは興味津々だし、さらに積極的に推すことのできる車になったと言える。価格上昇の 8 万円も、この内容なら文句は無い。

 

プジョー308SW パノラミック・ガラスサンルーフ

※ パノラミックガラスルーフも合理化の対象に。写真は TECH PACK EDITION。

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合理化によりオプションが減少

一方、ラインナップの集約と合理化は否めない。パノラマガラスサンルーフは Allure には装着できない。ROADTRIP で装備できるあたり、メインの販売グレードは ROADTRIP だと言いたいのだろう。実際、Allure は導入するタマ数を制限して、特別仕様車を多く販売しているようだ。

 

今回のマイナーチェンジで型式がAllure〜GTまで同じになったのだから、装備でグレードの差をつけなければならないのだろうが、パノラマガラスサンルーフはプジョーの今のラインナップの中でも Peugeot 308 SW にのみ用意される誇りある装備である。大事にして欲しいと感じる。

 

ボディカラーを見てみれば、イメージカラーであった「マグネティック・ブルー」が「ヴァーティゴ・ブルー」に差し替えられた。地味系カラーが多かったプジョーのラインナップにおいて、きらびやかなブルーは購買層の開拓に一役買うかもしれない。

 

「ハリケーン・グレー」と「ダーク・ブルー」もひっそり販売終了。次期 Peugeot 308 は明るいイメージで出てくるのかな。シックな大人系カラーは、軒並み消えてしまった。

カラー MC前 MC後
パール・ホワイト
ビアンカ・ホワイト
アルタンス・グレー
ハリケーン・グレー
ベルラ・ネラ・ブラック
ダーク・ブルー
マグネティック・ブルー
ヴァーティゴ・ブルー
アルティメット・レッド

プジョー 308 リア

※廃止になったマグネティック・ブルー

新色 ヴァーティゴ・ブルーとの相性は?

出典:Peugeot 公式

GTグレードは1.5Lディーゼルエンジンへ変更

さらに残念なのは、2L ディーゼルエンジンの廃止。駆け込み需要用に少しだけ用意されたみたいだが(PEUGEOT SELECTION)、デジタル液晶かどうかは不明。たぶん、MC前のものと思われる。

 

消えた理由。2つ考えられますね。

 

ひとつは、CO2排出総量の削減。販売台数に応じてCO2の排出削減量が決まるユーロ規制だから、燃費の悪いクルマは消えて行く。2Lディーゼルは燃費は悪くはないけれど、パワーチョイスを維持したいとなれば 1.2Lガソリンエンジン は残さなければならないし、新開発の1.5Lディーゼルエンジンを残すのは当然と言えるだろう。

 

もうひとつは、生産ラインの効率化。Allureにパノラマガラスサンルーフが付かなくなったのも、このあたりが考えられる。

 

あと2年販売を続けるとしても、出荷台数はあきらかに縮小に入る Peugeot 308 は、次期型モデルの生産ラインを作る必要もある。ラストスパートを仕掛け、1年間で2年分の生産をするなどして、ソショーの工場の改修を行う必要が出てくるのだ。すると、生産工数を下げて、少ない労力で多くの Peugeot 308 を作る必要に迫られる。

 

そう考えると、現行 Peugeot 308 に乗りたい人は、早めのオーダーが必要になる。販売を1年残した段階であったとしても、希望のグレードがオーダーストップになっている可能性はあるかもしれないのだ。

 

インテリアがプチ整形

GTについては、ダッシュボードへのステッチも用意されることになった。ROADTRIPやAllureは今まで通りだ。

 

GTiに採用されていたレッドステッチインテリアが、GTグレードに採用される。GTは、MC前のGT-Lineに相当するグレードで、1.5Lディーゼルエンジンが採用されている。その「新GT」は新しい Peugeot 308 の顔になるように、美しいステッチが施されたダッシュボードがあてがわられるのだ。

 

出典:PEUGEOT(フランス) 公式

赤いステッチがスポーティな雰囲気を醸し出す、レッドステッチインテリア。上の写真ではダッシュボードにステッチが入っている一方で、ドアのステッチが消えている。

 

実車を見ないとなんとも言えないが、カタログ上では下の写真のように、ドアパネルには3本のステッチが入っている。

308 GT インテリア

 

GT-Lineは今回のMCで廃止になり、レッドステッチインテリアはGTに集約。Allure や ROADTRIP は、もう少しシンプルなステッチの入れ方になる。

 

 

ドアのグリップへの模様も違っていて、キャラクターに合わせているのが好ましい。ROAD TRIPはオレンジ&グレーのステッチが施されているというから、TECH PACK EDITIONよりもモダンなインテリアになりそうだ。

 

プジョー308SW 三浦海岸ドライブ

 

あと2年 がんばってプジョーを魅了するのだ!

それにしても、のこり2年あるかないかの販売にも関わらず、しっかりしたモデルチェンジであるイメージが強い。もともとシンプルな装備群ではあるけれど、ゴルフのように豪華装備満載グレードにならなかったのも、クルマの性格をよく考えられていて好印象だ。

 

(ゴルフはプレミアム・ゾーンを意識できるので、豪華装備満載も似合う。プジョーにそこまで求める人は、いないんじゃないかな?)

 

写真を見てもらえばわかるように、Peugeot 308 のスタイリングは逸品である。もしかしたら、次期型がお目見えした瞬間に、現行モデルがパッと売れるかもしれない。惚れ惚れする造形なのだ。

 

1.5L ディーゼルエンジンが残ったのも、個人的には嬉しいニュース。ハイパワーが好きなユーザーが惜しむのは仕方がないけれど、車社会全体が、ハイパワー思考よりも実用域での楽しさを意識するようになったのだと思う。

 

だから、トルク 300Nm で充分。回転数も気持ちよく上げられる。これこそ、次期 Peugeot 308 には装備されない可能性がある。New Peugeot 2008 ではディーゼルエンジンの輸入は控えられた。308も、そうなるかもしれない。

 

だが、今回のモデルチェンジによって、かなりの商品力アップが図られた。Peugeot 308のラストスパート、見ものである。

 

あとがき

ほんと、こんなテコ入れが入るとは思いませんでしたね。しかもフランスでの発表から3ヶ月。スピード感ある対応でした。

 

日本での販売台数はプジョー全体で増えているそうで、どんどんプジョー仲間、輸入車仲間が増えていくと嬉しいです(^^)日本車が駄目だと言っているわけではないけれど、クルマを文化だと見る風潮は、やっぱり輸入車に分があるなって感じるから。

 

今回のモデルチェンジで、若干整理の進んだ Peugeot 308 ですが、ハッキリ言って魅力的です。デジタルパネルは楽しそう。躊躇していた方は、ぜひぜひ飛びついてください(笑)

 

そして、アナログメーターのほうが好きな方。在庫を見つけて格安に買うチャンスかも。ディーラーに走りましょう〜

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